フルーツソーダガム

僕が小学校時代を過ごした街は、関西の新興住宅街。
当時で言う「引っ越し族」が多く住んでおり、
30〜40代の3〜4人世帯が中心でした。

午後になるといろんなところから子どもの甲高い声が聞こえてきて、
平日は自動車よりも自転車のほうが多いような土地。
まだ携帯電話もない時代、アナログな遊びが中心でした。
まあ、ようは平和な日本の、平成っぽい光景が広がっていたわけです。

そんな街で愛されていた駄菓子屋が、1件。
お店の名前こそ忘れましたが、
決して広いわけではない店内に、
それでも所せましと置かれた色とりどりのお菓子を覚えています。

100円玉や50円玉を握りしめて、
何を買うか迷ってるだけでも楽しかった。
うーんと店内を見回すのですが、
結局、買うものはたいてい、
いつものラインナップだった記憶があります。

というのも、駄菓子屋にもやっぱり「一等地」があって、
店内に入ったときにすっと目につく場所がある。
駄菓子屋側もそれを分かってるから、
やっぱり売れやすいものはそうした場所に置かれるんですね。

で、このフルーツソーダガムは、いつも「一等地」にあった。

画像出典: 商品案内 | コリス株式会社

たしか、値段は30円。20円だったかな。
たぶん、30円だったと思います。

このガムは、わりと特徴があって、
たとえば、クジはその一つ。

表の紙を開くと銀紙が出てきて、
さらにそれを開くとガムがあらわれるのですが、
そのガムを包むようにクジが付いていたのです。

このクジが、まあ、そこそこ当たった気がする。
そこそこって曖昧ですが、そうですね、1/10くらいでしょうか。
10回に1回くらいは、当たったような「印象」があります。
300円分のガムを270円でたのしめるわけですから、すごいですよね。
その印象が正しければ、常時、10%OFF。

また、ガムの形状にも特徴がありました。
長方形をしたその全体が、ブロックのように3つに区切られている。
区切られているといっても切り分けられているわけではなく、
なんでしょう、「ゆるくつながっている」ようなあんばいでした。

それぞれを小分けに楽しもうと思えばちぎれるし、
その気になればいっぺんに全部たべることもできる。
なんとも絶妙な形状をしていた記憶があります。

発売元は、コリス株式会社
「フエラムネ」や「そのまんまソーダフーセンガム」などで知られる、
老舗のお菓子メーカーです。

実はWEBでCMを展開されていました。
おそらく公式だと思うのですが、フエラムネ用の動画です。

子どもの頃はよく目にしていたけれど、
大人になってからはなんとなく忘れてしまったものって、
いくつかありますよね。

例えばこの「コリス株式会社」のロゴも、その一つ。

この少し懐かしい『コリス』というフォント。
自転車で住宅街を駆けていた当時は、
折につけ見ていたように思います。