1993年。
「平成5年」という
元号になおすとなんとも時代を感じるこの年に、
Jリーグは開幕しました。
「Jリーグ」というそのシンプルな名前に
子どもながら若干の安易さを覚えながらも、
新しいヒーローたちに当時の小・中学生は夢中だったのです。
「マンガ的である」と表現したいほどシンボリックな、
でも本当に存在するスタープレイヤーがフィールドを駆け回り、
時に激しく、時にドラマティックにおこなわれる
その試合はとても分かりやすく、
「◯◯みたいになるんだ!」と言わんばかりに、
以降、昼休みのゴールネットは先着順の奪い合いになりました。
当然、そうしたJリーグブームはさまざまな場所へ波及。
広告を中心とした媒体関連はもちろん、
ファッションや文房具などにも影響をおよぼしたのです。
で、これもそんな“余波”のひとつ。
ミサンガ。
ありましたね。
たしか、「着けたまま切れると願いが叶う」という都市伝説が。
ぼんやりとした記憶ですが、
Jリーグならびにサッカー関連を経由して、
小学生の僕たちにまで届いたアイテムだったと思います。
いま思えば、学校的にはどうだったのでしょう。
流行りだした当時は注意することもあったけれど、
だんだん過半数の子どもが付けだしたので、
なんとなく「あの程度なら許すか」と軟化していったのかな。
事実、1年程度は流行り続けたように思います。
後半は「手作りミサンガ」も流行りだし、
“女子が、意中の男子用に編んでプレゼントする”という、
なんだかザワザワする感じのアイテムと化していました。
そんな懐かしいミサンガですが、
もちろんいまでも愛されているよう。
YouTube上には、編み方を紹介されている方が多くいました。
中には、“キャラクタミサンガ”を編んでいらっしゃる方も!
すごい。
そういえば、当時も「Jリーグのチーム名入りミサンガ」がありましたね。
わりとちゃんとしたのだと、
着脱用のアタッチメントなんかも装着されていたような気が。