【パニック障害】体験談①:中1の時に初めて発症

【パニック障害】体験談①:中1の時に初めて発症

今もパニック持ちですが、実は2回目。
中学生の時にもパニックを経験し、その時は半年ほどで症状がピタッとでなくなったのです。
通院も投薬も、カウンセリングにも行きませんでした。

今回は、私が中学生の時に初めてパニック障害を発症したときの体験談とともに、発症した原因について自分なりに推測できることを挙げました。

・10代でパニック障害を発症した方
・パニック障害のお子さんを持つ親御さん
といった方の参考になれば幸いです。

初めてのパニック症状は中学1年生の時

初めてのパニック症状は中学1年生の時
初めてパニックの症状が出たのは、中学1年生の時。
ちょうど3学期の期末テストの最中でした。(苦手な数学。。)
問題を解いていたら、突然手の震えと吐き気ではない気分の悪さ、パニック症状独特のソワソワ感が襲ってきて、自分の席に座っていられない状態に。
自分の身体に何が起こっているのかわからなく、「とりあえず保健室に行こう」と試験監督の先生に体調が悪いことを伝え、4階の教室から1階の保健室へ向かいました。
・・・が、階段を下りている途中で徐々に症状が薄れて身体がラクになってきたことを覚えています。
教室に戻ろうか?でも「やっぱ大丈夫です」って戻るの気まずいな~と、結局その後のテストも保健室で受けさせてもらいました。

ちなみに、私立の中学校に通っていたため電車通学でしたが、行き帰りの電車の中でパニック症状が出たことは一度もありませんでした。
この頃にパニックが出るのは、決まって授業中の教室。特に、国語と歴史の授業の時間に出やすい傾向にありました。(音楽、体育といった開放的な授業は大丈夫でした)

中学1年生の終わりにパニック発症した原因

中学1年生の終わりにパニック発症した原因
中学生の時にパニック症状に悩まされていた時は、原因が全くわかりませんでした。
その後何度も授業中にパニックが出るので、総合病院の内科にかかり、MRIの検査もしましたが、異常なし。
そこで先生に言われたのが、「自律神経の交感神経と副交感神経がうまく働いていない。交感神経が優位になっているのが原因なのでは?」とのことでした。
この頃はまだ「パニック障害」という言葉が使われていなかったのか、自律神経の乱れが原因だとされましたが、今となっては
・生理が始まって貧血だった
・私立のハイレベルな環境に馴染めなかった
というのも原因だったのではと思います。

生理が始まって貧血だった

中学1年生の時に発症したパニックは、生理による貧血が原因の一つではないかと思っています。
姫野先生の本「心療内科に行く前に食事を変えなさい」によると、パニックやうつの症状で心療内科を訪れる患者さんには貧血の方が多く、特に生理のある女性はそのほとんどが貧血の状態であるとのこと。
ちなみに、貧血とは血液中の赤血球が少ない状態のことで、赤血球には酸素を運搬する役割があります。

私は中学1年生の初めごろに生理が始まり、その頃から足先の冷えが気になりだしました。
寒い時期は足先が冷えてなかなか寝付けないことも多かったのですが、おそらくそれは貧血のために冷えの症状がでていたのでしょう。

パニック障害は脳の酸欠が原因とも言われているので、赤血球が不足していたために脳に十分な酸素が送られていなかったのではないかと思います。

私立のハイレベルな環境に馴染めなかった

中学生でパニック障害を発症したもう一つの原因は、精神的な問題も少なからずあったように思います。
埼玉県の田舎にある公立の小学校に通っていた私は中学受験をし、中学校からは都内の私立に通っていました。
学校の友達の自宅は白金や成城、品川。海外旅行に行くときはファーストクラス。お財布がヴィトンやプラダといったブランドであるのは当たり前。親は東大・慶応・早稲田とみんな高学歴。周りの友達みんな、ハイスペックだったのです。
田舎で閉鎖的な地域でずっと暮らしており、海外旅行なんて行ったことがなく、お財布はダイエーで買った1000円ぐらいの財布、両親ともに高卒。
周りとのギャップが大きすぎて、友達との会話が辛かったのを覚えています。
「田舎者だと思われてないか?」「バカだと思われてないか?」・・・「でもみんなに話あわせておかないと!」そんなことを思いながら過ごしているうちに、パニックを発症してしまったのです。

中学2年生の1学期末まで症状は続いた

中学2年生の1学期末まで症状は続いた
中学1年生の終わりに発症したパニックは、中学2年生の1学期まで続きました。
特定の授業に症状が出るので、毎回授業が始まって早々に抜けて保健室へ行っていたので、「歴史の授業が嫌だからサボってるんじゃない?」と思われているような気がして、毎日学校に行くのが苦痛で仕方なかったです。
ただ、症状自体は教室を出ればすっと消えるので、この頃のパニックは「症状の苦しさが辛かった」という記憶はほとんどありません。

中学2年生の2学期から症状が出なくなった理由

中学2年生の2学期から症状が出なくなった理由
中学1年生の終わりに発症したパニックは、中学2年生の2学期が始まるとピタッと止まりました。
歴史や国語の授業でも、症状はでなくなったのです。
その理由は、
・ご飯を食べる量が増えた
・夏休みに初の海外旅行に行ったから
といったことにあると思います。

ご飯を食べる量が増えた

小学生のころから中学1年生までは小食で、一人前を間食したことなんて一度もありませんでした。
しかし、中学2年生以降は成長期の食べ盛りだったのか、急にたくさん食べるようになり、一日に5食ガッツリ食べることもありました。
ご飯をしっかりと食べるようになったので、不足していた鉄分やたんぱく質などの栄養素が補われ、貧血がマシになったのかな、と思います。

夏休みに初の海外旅行に行ったから

夏休みに人生初の海外旅行で、サイパンに行きました。
「これで友達と共通の話題ができた」「プラダのお財布を買ってもらった」
これらのような自身がついて、教室で発作が出なくなったのです。

まとめ

中学生の時にパニックを発症した時は、心療内科や精神科には行きませんでした。(精神疾患だとは思っていなかったので)
パニックの原因の多くは食事や睡眠、運動などの生活習慣によるものなので、まずはそこから改善するのがいいと思います。
もちろん、精神的なものが原因になることもあります。自身にとって苦痛過ぎることであれば、無理しないで逃げる必要もあるかもしれません。